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特集 Drug-Eluting Stent―その問題点と展望
DESで再狭窄は解決したのか―j-CYPHER Registryから考察する
Has DES Solved the Problem of Restenosis?: Insight from the j-CYPHER Registry
木村 剛
1
,
光藤 和明
2
Takeshi Kimura
1
,
Kazuaki Mitsudo
2
1京都大学医学部循環器内科
2倉敷中央病院循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Kyoto University Hospital
2Department of Cardiology, Kurashiki Central Hospital
pp.491-497
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100860
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強力な再狭窄抑制効果があるとされる薬剤溶出性ステント(DES)であるシロリムス溶出性ステント(CypherTM)が,2004年8月に保険償還され,日常臨床において使用されるようになり2年6カ月が経過した.
最近,薬剤溶出性ステント留置症例で1年以降の遅発性ステント血栓症の頻度が高いという報告があり,その安全性についての議論が続いている.一方で再狭窄抑制という有効性は,Pivotal trialsの対象症例だけではなく糖尿病,ST上昇型心筋梗塞,小血管,慢性完全閉塞など多くの病型において明確に示されている.
本稿では,日本における市販後の追跡調査研究であるj-CYPHER Registryの中間解析結果を提示し,「DESで再狭窄は解決したのか?」という問題について考察したい.
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