Japanese
English
Bedside Teaching
Blue Toe Syndrome(コレステロール塞栓症)
Cholesterol Crystal Embolism
鈴木 越
1
Etsu Suzuki
1
1東京大学医学部腎臓・内分泌内科
1The Department of Nephrology and Endocrinology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.77-81
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100614
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はじめに
Blue toe syndromeは下肢の小動脈塞栓により足,特に足趾に突然に生じる境界明瞭なチアノーゼのことである.疼痛を伴うこともあり,ひどい場合には潰瘍あるいは壊死に陥る.Blue toe syndromeを起こす病態として表1に挙げた疾患が知られているが1),このなかで特に頻度が高く今後わが国で増加することが予想されるのはCholesterol Crystal Embolism/Atheroembolism(コレステロール塞栓症)である.また教科書によってはblue toe syndromeとコレステロール塞栓症を同義語として使用しているものもあるので,以下われわれの経験した症例を含め,コレステロール塞栓症について概説する.またコレステロール塞栓症の予後を規定する重要な因子は腎機能なので,臓器障害のなかでも特に腎臓を中心に概説する.
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