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特集 僧帽弁疾患の新しい治療戦略
僧帽弁閉鎖不全症の3Dエコー解析
Quantitative Assessment of Mitral Regurgitation by 3D Echocardiography
岡橋 典子
1
,
渡邉 望
1
,
吉田 清
1
Noriko Okahashi
1
,
Nozomi Watanabe
1
,
Kiyoshi Yoshida
1
1川崎医科大学循環器内科
1Department of Cardiology, Kawasaki Medical School
pp.685-690
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100415
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はじめに
僧帽弁逆流(mitral regurgitation:MR)とは,僧帽弁や左室の異常により収縮期の僧帽弁の閉鎖が不十分となり,左室から左房へ血液が逆流する病態をいう.僧帽弁は,弁尖,弁輪,腱索,乳頭筋,左室壁からなる僧帽弁複合体(mitralcomplex)として複雑に機能しており,僧帽弁逆流は,これらの僧帽弁複合体のいずれか,もしくは複数の異常によって起こってくる(図1).
原因疾患としては,僧帽弁逸脱や腱索断裂,リウマチ性,先天性など僧帽弁自体に器質的な異常を認めるものと,弁そのものには異常を認めず,虚血性心疾患,心筋症などに伴った機能性僧帽弁逆流とがある.
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