Japanese
English
特集 循環器用薬剤の他臓器作用,非循環器用薬剤の循環器系への作用
抗血栓薬と消化管合併症
Anticoagulant and Risk of Gastrointestinal Diseases
春間 賢
1
,
鎌田 智有
1
,
田中 亜紀
1
,
楠 裕明
1
,
眞鍋 紀明
2
,
畠 二郎
2
Ken Haruma
1
,
Tomoari Kamada
1
,
Aki Tanaka
1
,
Hiroaki Kusunoki
1
,
Noriaki Manabe
2
,
Jiro Hata
2
1川崎医科大学食道・胃腸内科
2川崎医科大学内視鏡・超音波センター
1Division of Gastroenterology, Department of Internal Medicine, Kawasaki Medical School
2Division of Endoscopy and Ultrasonography, Kawasaki Medical School
pp.447-451
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100199
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はじめに
高齢者人口の増加,あるいは動脈硬化を基盤とする疾患の増加とともに,循環器疾患に対する薬剤の使用頻度は増加している.一方,消化管分野では,胃潰瘍や逆流性食道炎などのいわゆる酸関連疾患や胃癌や大腸癌などの腫瘍性疾患,さらに大腸憩室症などの疾患は加齢とともに増加し,これらの疾患を持つ患者に循環器領域の薬剤が投与されることも多い.
本稿では,日常診療で使用されることの多いアスピリンを中心とした抗血小板薬や経口抗凝固薬と消化管疾患との関連を中心に概説する.
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