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特集 急性冠症候群(ACS)におけるPCIの現況
急性冠症候群における血栓吸引デバイス
Thrombectomy Devices for Acute Coronary Syndrome
川野 成夫
1
Shigeo Kawano
1
1桜橋渡辺病院内科
1Division of Cardiology, Sakurabashi Watanabe Hospital
pp.483-488
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100048
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はじめに
急性冠症候群(acutecoronarysyndrome:ACS)は,不安定プラークの破綻により冠動脈内に血栓形成が生じることが原因とされているため,再灌流治療に伴って冠動脈末梢に塞栓を合併し,病変部の拡張が得られても良好な再灌流が得られないことがある1~3).
近年,PCIに合併する末梢塞栓を防止するため,各種の血栓除去デバイスや末梢保護デバイスが開発され,広く普及している.本稿では,そのうち本邦で使用可能な血栓吸引カテーテルを中心に,血栓吸引デバイスを用いた急性心筋梗塞の再灌流治療について概説する.
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