Japanese
English
今月の主題 回盲部・虫垂病変の診断
症例アトラス
カンピロバクター腸炎
Campylobacter Enterocolitis
小林 広幸
1
Hiroyuki Kobayashi
1
1福岡山王病院消化器内科
キーワード:
カンピロバクター腸炎
,
C. jejuni
,
C. coli
,
食中毒症
,
大腸病変
Keyword:
カンピロバクター腸炎
,
C. jejuni
,
C. coli
,
食中毒症
,
大腸病変
pp.1802-1803
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203799
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疾患の概念
カンピロバクター腸炎はCampylobacter属のC. jejuniあるいはC. coliに起因する感染型食中毒症であり,前者が大部分を占める.病原菌のC. jejuniは鶏の腸管内常在菌であり,加熱不十分な鶏肉やその加工品の経口摂取により発症することが多く,C. coliは豚での保菌率が高い.潜伏期間2〜5日間だが,10日程度と長い場合もある.消化管の主症状は下痢,腹痛であるが,前駆症状として頭痛,悪寒,発熱などの全身症状を有することがあり,高熱を伴う場合は血便を生じることも少なくない1)〜3).
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