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編集後記
長浜 隆司
1
1新東京病院消化器内科
pp.1091
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202966
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本号の主題「転移性消化管腫瘍」を小林(福岡山王病院消化器内科),八尾(順天堂大学大学院人体病理病態学),長浜(新東京病院消化器内科)の3名で企画した.腫瘍の消化管への転移は,転移経路として血行性転移,リンパ行性転移,直接浸潤,播種性浸潤などがある.また,原発臓器や転移臓器により多彩な形態を呈することや,原発巣に先立ち転移病巣が発見されることもあり診断に苦慮することが多い.
転移性消化管腫瘍は,剖検例では比較的多くの報告はあるものの臨床的にはまれで,散発的な症例報告はあるが,まとまった報告はほとんどない.さらに,病変の多彩さからその臨床病理学的特徴ならびに臨床診断は明確にはされてはおらず,鑑別診断を行いながら確定診断に迫っていくというような診断学の現状がある.
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