Japanese
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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
分類・定義
食道
食道アカラシアの分類
classification of esophageal achalasia
南 ひとみ
1
1長崎大学病院消化器内科
pp.684-685
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202856
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食道アカラシアとは
食道固有筋層内の自律神経叢の変性に起因する下部食道括約筋の弛緩不全を本態とする機能性疾患で,それに付随する異常運動や胸痛を来す疾患群であり,背景の病態はさまざまである.AAA(トリプルA)症候群やDown症候群などの先天性疾患やSjögren症候群などの自己免疫性疾患で合併し,原虫感染症であるChagas病も食道アカラシア様の下部食道狭窄を来す.また,近年提唱されているAAG(autoimmune autonomic ganglionopathy)という自己免疫疾患群では約半数で抗ganglionic Ach receptor抗体(抗gAch-R抗体)が陽性となる.食道アカラシア群の19.2%(自施設データ,健常人での陽性率0%)でも同抗体陽性であり,食道アカラシアの新たな発症機序として認識される可能性がある1).
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