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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
分類・定義
食道
食道胃接合部癌の分類(Siewert分類・西分類)
classifications of esophagogastric junctional cancer(Siewert's classification・Nishi's classification)
森田 祐規
1
,
由雄 敏之
2
1がん研究会有明病院消化器内科
2がん研究会有明病院上部消化管内科
pp.682-683
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202855
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食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)は,「食道癌取扱い規約」1)および「胃癌取扱い規約」2)において,独立した領域として分類されている.EGJ領域に発生する癌は胸部下部食道癌,あるいは胃上部癌と異なるリンパ節転移様式をとるため,手術様式,特に切除郭清において特殊な配慮を要する.また,扁平上皮癌,腺癌のいずれも発生し,腺癌においてはBarrett食道上皮,食道固有腺,噴門腺,通常の胃型など発生母地は多岐にわたる.用語や定義・分類もさまざまなものが用いられており,混乱を招きやすいため整理が必要である.
EGJは「食道癌取扱い規約」1)にて,内視鏡,X線(上部消化管造影),病理を用いて総合的に判断するとされている(Table 1).治療開始前に判断することが重要であるため,内視鏡による診断を優先する.
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