Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
胃
悪性サイクル
malignant cycle
森山 智彦
1
,
鳥巣 剛弘
2
1九州大学病院国際医療部
2九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
0-IIc型⇒0-III型or 0-III+IIc型
,
潰瘍
,
0-IIc+III型⇒0-IIc型
,
潰瘍の縮小・消失
,
潰瘍が粘膜下層以深の場合
,
ひだ集中
Keyword:
0-IIc型⇒0-III型or 0-III+IIc型
,
潰瘍
,
0-IIc+III型⇒0-IIc型
,
潰瘍の縮小・消失
,
潰瘍が粘膜下層以深の場合
,
ひだ集中
pp.604
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202793
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慢性胃潰瘍の癌化については古くから議論があったが,消化管X線造影検査や内視鏡検査の普及と進歩に伴い,胃潰瘍の経過や早期胃癌の形態的特徴が明らかになると同時に,癌巣内の潰瘍が縮小することが判明し,現在では潰瘍の癌化はあるとしてもごく少数と推測されている1).村上ら2)は,良性の消化性潰瘍が活動期,治癒過程期,瘢痕期を経て,再発すると再び活動期へ戻ることを良性サイクルと呼ぶのに対して,陥凹型早期胃癌の病巣内に存在する潰瘍も同じような経過を示すことを,悪性サイクルと呼ぶことを提唱した.
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