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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
大腸
診断
注腸造影(炎症性疾患の診断)
Diagnosis of Inflammatory Bowel Disease Using Barium Enema
池上 幸治
1
,
蔵原 晃一
1
1松山赤十字病院胃腸センター
pp.715
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202425
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炎症性疾患の診断における注腸造影の有用性
大腸における炎症性疾患の診断は内視鏡検査単独で完遂されることが多いが,狭窄合併例(Fig.1,2)や瘻孔形成例に対する内視鏡的アプローチには限界があり,これらの病変の全体像の把握や鑑別診断には注腸造影の併用が有用となる1)2).また,注腸造影は,炎症性病変の部位や分布,管腔の変形や狭窄,結腸紐や周囲臓器との関連などを大腸全域にわたって客観的に評価でき,病変部位を対応させて経時的変化を評価できるなど,内視鏡検査とは異なる特性を有し,相補的な関係にある1)〜3).
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