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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
大腸
診断
大腸の解剖
Anatomy of the Colon and Rectum
松田 圭二
1
,
橋口 陽二郎
1
1帝京大学外科
pp.710-711
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202422
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大腸
大腸は回腸遠位端から肛門までの腸管で,成人では約1.5mの長さであり,腸の内容物から液体と塩類を吸収し,糞便を形成する1).右下腹部で虫垂を伴った盲腸で始まり,上方へ向かって右結腸曲(肝彎曲)を形成し,横行結腸を経て左季肋部に至り,脾臓直下で大腸は下方へ屈曲して左結腸曲(脾彎曲)を形成し,下行結腸となって左下腹部へ進み,S状結腸となって骨盤腔の上部へ入り,直腸として骨盤腔の後壁に沿って下行して肛門管に至る.特徴としては,小腸より内径が大きい,腹膜垂,大腸壁の縦走筋が集まって縦に走る結腸ヒモ,結腸の膨らみ(haustra),などが挙げられる.
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