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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
小腸
治療
RIC
Radial Incision and Cutting for Small Intestinal Stricture
諸井 林太郎
1
,
志賀 永嗣
1
1東北大学病院消化器内科
pp.708
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202421
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本稿では,特に通常の大腸用内視鏡が到達できる範囲の小腸狭窄に対するRIC(radial incision and cutting)1)について解説する.大腸や小腸—大腸吻合部狭窄に対するRICについては筆者ら2)3)の過去の報告を参照されたい.
RICに際し,内視鏡はPCF-H290TI(Olympus社製),電気メスはITknife nano(Olympus社製)を使用している.高周波装置および設定は大腸内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)に準じている(当科ではERBE社のVIO300DをEndo Cut I,Effect 2〜3,Cut duration 2,Cut interval 2,Swift凝固50Wに設定している).RIC適応病変としては狭窄長2cm以下(理想はいわゆる膜様狭窄)で,屈曲部ではなく比較的直線の部位にある狭窄である.
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