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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
胃
治療
EDSP
Endoscopic Double Snare Polypectomy for Gastric Cancer
竹腰 隆男
1
1元 癌研究会附属病院
pp.638-639
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202377
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内視鏡的ポリペクトミーは,広基性病変では取り残しや術後合併症を考慮し禁忌とされてきた.一方,胃腺腫内癌やポリープ癌は従前の生検診断法では確定診断が困難であった.そこで筆者らは1975年,腺腫や0-IIa型を内視鏡的切除しうるEDSP(endoscopic double snare polypectomy)を考案した.本法切除第1例は術前診断では胃腺腫であったが,切除回収標本病理診断が胃腺腫内癌であったことから意を強くして,腺腫・0-IIa型の切除例を重ねた.本法は全病巣の一括切除・回収,かつ回収切除標本の病理組織学的検索による深達度や断端・脈管の癌浸潤診断も可能である.本法での治療の結果,患者の生活の質(quality of life ; QOL)の維持が可能なことが確認されたので,外科手術に代わる治療法として1980年の第35回胃癌研究会1),1981年の第32回内視鏡関東地方会2)で報告した.
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