増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方
咽頭・食道
食道憩室
食道憩室の分類〔Classification of Esophageal Diverticulum〕
春間 賢
1
,
眞部 紀明
2
1川崎医科大学総合医療センター総合内科2
2川崎医科大学検査診断学
pp.596-597
発行日 2019年5月24日
Published Date 2019/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201651
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定義
食道壁が限局性に囊状に壁外に突出した状態で,その内腔が食道粘膜で覆われたものが憩室であり,発生過程,憩室壁の構成要素,成因論,発生部位,解剖学的部位のそれぞれによる分類がある.食道憩室は,一般的に臨床的意義は少ないが,まれに,出血,穿孔,気管支瘻,さらに,憩室内に食道癌の発生を伴うことがある.特に頸部食道憩室は,咽頭違和感や嚥下障害,誤嚥性肺炎などの原因となり,治療の対象となることもある.
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