増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
病理
異型度と分化度(atypia, differentiation)
味岡 洋一
1
,
加藤 卓
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野
キーワード:
異型性
,
atypism
,
低異型度癌
,
超高分化腺癌
Keyword:
異型性
,
atypism
,
低異型度癌
,
超高分化腺癌
pp.683
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201028
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定義
異型度(atypia)とは,腫瘍の発生健常組織との形態学的乖離の程度を表す用語で,乖離の程度が高いものは高異型度,低いものは低異型度と呼ばれる.一方,分化度(differentiation)は,異型度とは逆に,健常組織との形態学的類似性を表す用語で,類似性の高いものは高分化,低いものは低分化もしくは未分化,その中間は中分化と呼ばれる.異型度,分化度共に腫瘍の細胞像(細胞異型度,細胞分化度),組織構築像(構造異型度,構造分化度)の両者に用いられる.
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