増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔腸〕
空気変形(air-induced deformation)
松下 弘雄
1
,
山野 泰穂
2
1秋田赤十字病院消化器病センター
2札幌医科大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
表面陥凹型腫瘍
Keyword:
表面陥凹型腫瘍
pp.643
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200990
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定義
空気変形とは空気量を増減することにより観察される内視鏡所見である.病変部と正常部の伸展性の違いにより生じる所見であり,主に表面陥凹型の病変に対して使用される用語である.
当初は「管腔内の空気を減量することで“病変の辺縁の正常粘膜,過形成性粘膜”が膨隆し相対的に陥凹部が著明になり,逆に空気を増量することで平坦化する所見を陽性とする」1)とした.しかし,実際には病変周囲のみではなく病変自体もその病変の質,腫瘍量に応じて変化するため,“病変および周囲粘膜を含めた変化”とみるのが妥当である.
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