増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔腸〕
skip lesion
朝倉 謙輔
1
,
松本 主之
1
1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野
キーワード:
非連続性病変
,
Crohn病
Keyword:
非連続性病変
,
Crohn病
pp.635
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200982
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定義
skip lesionとは,X線造影所見・内視鏡所見または肉眼的に消化管病変が正常粘膜像を介して離れて存在する状態の総称である(Fig. 1,2).診断基準改訂案1)にCrohn病にみられる所見として,“非連続性病変または区域性病変(skip lesion)”が明記されている.しかし,本症に特異的な所見ではない.潰瘍性大腸炎ではskip lesionの対義語である“連続性病変”が特徴とされ,skip lesionとともに両疾患を区別する重要な所見とされてきたが,必ずしも鑑別能は高くない.一方,Crohn病においてはskip lesionの介在正常粘膜においても本症の診断基準のひとつであるgranulomaが検出されることがある.
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