Japanese
English
症例
いわゆるSkip Lesionを示した慢性局所性腸炎の1例
A Case of the chronic local enteritis followed by so-Called ship Lesion
森田 建
1
,
鈴木 太
1
,
松尾 建
1
Ken MORITA
1
1日本大学医学部第一外科学教室
pp.91-95
発行日 1961年1月20日
Published Date 1961/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202707
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緒言
局所性腸炎(Regional Enteritis)は1932年Cro-hn等1)によりIleitis terminalisの名の下に発表されて以来欧米において数多くの報告をみており,またその病型も腸狭窄や糞瘻を形成し,再発を繰り返すような慢性の経過をとるものが大部分である.一方本邦では「いわゆるクローン氏病」としての報告はしばしばみられるが,その多くはいわゆる急性型の症例に関するものであつて2-10)慢性の経過をとる症例に関する報告は少く11-27),またskip lesionの形成が記載された報告は稀である18-21,28).
われわれは最近慢性腸狭窄症状を呈し,病変部がSkip lesionのかたちをとつて多発し,組織学的に局所性腸炎と診断した1例を経験したので報告する.
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