増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔胃〕
圧排像(compression)
赤松 泰次
1
1長野県立須坂病院内視鏡センター
キーワード:
圧迫
,
粘膜下腫瘍
Keyword:
圧迫
,
粘膜下腫瘍
pp.595
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200945
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定義
圧排像とは,胃に隣接する臓器(肝臓,脾臓,膵臓,小腸,大腸,食道,リンパ節,腹膜など)によって,胃壁の一部が圧迫される所見である.原因はさまざまで,隣接する臓器の病的腫大(炎症や腫瘍など),囊胞,腸管ガスなどがある.圧排像を認める部位より,原因臓器の推定がある程度可能である.例えば,胃上部前壁の圧排は肝臓(Fig. 1)や脾臓,胃体部後壁の圧排は膵臓(Fig. 2,3)1),胃体部大彎の圧排は腸管などが多い.
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