増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔胃〕
蚕食像,ひだの中断・先細り・肥大・融合・接合・周堤(abrupt ending, tapering of the fold, club-like thickening, fusion of folds, fusion of the converging folds with annular formation)
田中 一平
1
,
長南 明道
1
1仙台厚生病院消化器センター消化器内科
キーワード:
虫食い像
,
moth-eaten
,
encroachment
Keyword:
虫食い像
,
moth-eaten
,
encroachment
pp.584-585
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200935
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定義
蚕食像は陥凹型胃癌の辺縁にみられる微細な不整所見で,悪性診断の最も重要な指標のひとつである.ひだ集中の有無や深達度,組織型に関係なく認められる1).
蚕食像とは読んで字のごとく,蚕が食べた桑の葉の形態に似ていることに由来した名称である.虫食い像とも呼ばれ,海外ではmoth-eaten,encroachmentと訳されている.
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