特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
粘膜ひだの環状融合(fusion of the converging folds with annular formation)
吉田 茂昭
1
1国立がんセンター東病院
pp.379
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104051
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粘膜ひだの融合像が全周性に及んだ結果,環状の隆起像を形成し,周堤隆起のように見える所見を言う.
粘膜ひだの融合像は,潰瘍あるいは潰瘍瘢痕を伴う病変の周囲に部分的に見られるが,この融合像が全周性に及ぶと粘膜ひだの集中像を伴った環状の隆起像を形成する.したがって,その発現機序は粘膜ひだの融合像の場合と全く同様であり,炎症に伴う間質反応や腫瘍の深部浸潤によって引き起こされる.
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