増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔咽喉頭・食道〕
glycogenic acanthosis
丸山 保彦
1
1藤枝市立総合病院消化器内科
キーワード:
hyperkeratosis
,
hyperparakeratosis
,
epidermization
Keyword:
hyperkeratosis
,
hyperparakeratosis
,
epidermization
pp.543
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200894
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定義
GA(glycogenic acanthosis)は上皮層肥厚,特に細胞質内にグリコーゲン顆粒を有する有棘細胞の肥厚である.通常内視鏡観察では,数mm〜1cm程度の類円形で表面平滑な限局性白色隆起を呈し,多発して存在することが多く,高齢者男性の食道でよく観察される(Fig. 1).NBI観察では周囲より血管密度が低いことを反映して白色調を呈し,ヨード染色では濃染する(Fig. 2).GAに近接すると,その表面に程度の差はあるが白濁した微細な点状〜棘状隆起が伸び出している所見を観察できる(Fig. 3).同部はヨード染色像で点状に抜け,皮膚の脂腺開口部に類似して見える(Fig. 4).
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