消化管組織病理入門講座・15
【小腸・大腸】Crohn病と腸結核─典型的肉眼像・組織像,肉芽腫の鑑別
田邉 寛
1
,
池田 圭祐
1
,
岩下 明德
1
1福岡大学筑紫病院病理部
pp.1762-1771
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200504
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はじめに
Crohn病*1を代表とする炎症性腸疾患や,結核を含めた一部の感染性腸疾患には,病理組織学的に種々の肉芽腫性病変が出現する.これら肉芽腫性病変は,それぞれ疾患別に特徴を有している.また肉芽腫性病変以外にも,それぞれの疾患に特徴的な肉眼的および病理組織学的所見が少なからず存在する.本稿では,Crohn病と腸結核における典型的肉眼像・組織像,および肉芽腫の鑑別(Table 1,2)を中心に述べる.
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