学会印象記
第85回日本消化器内視鏡学会総会
八木 一芳
1
1新潟県立吉田病院内科
pp.1230-1231
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113905
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第85回日本消化器内視鏡学会総会は,春間賢会長(川崎医科大学消化管内科学教授)主催のもと,「科学する内視鏡~あなたには何が見え,何をみますか?~」をテーマに2013年5月10日~12日の3日間,国立京都国際会館で開催された.筆者も3日間,本学会に参加し,多くの知見と感動を得たので,その印象を報告したい.
まず,主題のテーマが春間会長らしい多岐にわたる内容であったことが今回の内視鏡学会の特徴である.特別パネルディスカッション「心も技術も豊かな内視鏡診療とは?─診療技術の改革と開発を求めて」やシンポジウム8「実地医家における内視鏡診療の現状と課題」といったテーマはグローバルな視点に立った春間会長らしいテーマである.また,パネルディスカッション6「小児における内視鏡診療の現況」といった小児内視鏡を主題に取り入れた学会は筆者の記憶の中にはなく,初めての企画と思われる.さらに胃炎の主題が2つというのも本学会の特徴であったが,2013年2月末にHelicobacter pylori胃炎の診断・治療の保険適用が認められたことを考えるとまさにタイムリーな企画である.
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