学会印象記
第85回日本消化器病学会総会
芳野 純治
1
1藤田保健衛生大学第二病院内科
pp.882
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103082
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第85回日本消化器病学会総会は国立長崎中央病院長・矢野右人先生により1999年4月22日から24日の3か日間,長崎市内の5施設10会場を用いて開催された.日本消化器病学会は昨年に100周年を迎えたが,長崎の地は江戸時代を通じて唯一世界とつながり,近代医学を日本に発信した歴史的な町であり,その歴史を強く印象づける学会となった.
本総会は“高度先進的医療のための消化器病学”をテーマにして,会長の独創的な意向が強く表れた構成により行われた.すなわち,パネルディスカッションの9主題は,すべて2~3名の演者による基調講演をもとに討論が行われた.しかし,主題によっては新しい進歩についての明確な主張はみられず,教科書的な講演に終わるものもみられた.いずれにしても,各疾患の現状における進歩や問題点が整理された.
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