消化管組織病理入門講座・3
【小腸・大腸】正常腸粘膜と感染性腸炎
伴 慎一
1
1済生会川口総合病院病理診断科
キーワード:
細菌性
,
アメーバ
,
cytomegalovirus
,
スピロヘータ症
Keyword:
細菌性
,
アメーバ
,
cytomegalovirus
,
スピロヘータ症
pp.1217-1225
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113903
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はじめに
本稿では,最初に小腸および大腸粘膜の正常組織構造について述べ,次に感染性腸炎の病理組織像について述べる.正常組織構造については,粘膜生検組織の病理組織学的診断を行うにあたって念頭に置かなければならない点に触れながら,ヘマトキシリン・エオジン(hematoxylin and eosin ; HE)染色標本の所見を主体に概説したい.感染性腸炎のうち,肉芽腫を呈するものや偽膜性腸炎*1などに関しては他稿で触れられるため,それら以外で診断に有用な粘膜生検組織所見が認められるものを中心に概説する.
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