Japanese
English
今月の主題 経鼻内視鏡によるスクリーニング
主題
経鼻内視鏡によるスクリーニング―私はこうしている
Screening by Transnasal Endoscopy─How I do it
河合 隆
1
,
福澤 麻理
1
,
杉本 弥子
1
,
羽山 弥毅
2
,
福澤 誠克
2
,
川上 浩平
2
,
後藤田 卓志
2
,
森安 史典
2
Takashi Kawai
1
,
Mari Fukuzawa
1
,
Hiroko Sugimoto
1
,
Yasutaka Hayama
2
,
Masakatsu Fukuzawa
2
,
Kohei Kawakami
2
,
Takuji Gotoda
2
,
Fuminori Moriyasu
2
1東京医科大学病院内視鏡センター
2東京医科大学病院第4内科
pp.972-976
発行日 2012年5月25日
Published Date 2012/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113488
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
経鼻内視鏡の内視鏡診断も,原則として非拡大経口内視鏡診断と同様である.細径経鼻内視鏡と高解像度経口内視鏡(high-resolution endoscopy)による胃腫瘍(gastric neoplasia)の診断において,診断感度は細径経鼻内視鏡は58.5%に対して,経口内視鏡では78%と有意に劣ると近年報告された1).この検討は,細径経鼻内視鏡の通常観察(白色光)のみである.一方,筆者らの検討において,細径経鼻内視鏡でもインジゴカルミン色素内視鏡観察を併用することにより,食道・胃癌の高い発見率を得ることができた2).ただし,通常径経口内視鏡に比べ,解像度,内視鏡の操作性,さらに使用する生検鉗子などのデバイスが劣ることが多く,多少の工夫を併用したほうが診断能は明らかに向上する.以下,食道,胃に分けて述べる.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.