特集 図説 胃と腸用語集2012
分類・定義
胃隆起性病変の山田分類(Yamada's classification for gastric polypoid lesion)
鼻岡 昇
1
,
飯石 浩康
1
1大阪府立成人病センター消化管内科
キーワード:
胃ポリープ
Keyword:
胃ポリープ
pp.856
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113425
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山田分類は,胃の内腔に突出した病変を肉眼的に4つの形態に分類したもので,1965年に山田らが初めて報告した.腫瘍,非腫瘍および上皮性,非上皮性などの病態の区別なく,形態を純粋に4つに分類したものである(Fig. 1).山田分類を内視鏡像に当てはめるとFig. 2~5のとおりになる.I型は隆起の起始部はなだらかで,周囲と明瞭に境界されない(Fig. 2).II型の起始部は周囲と境界されるが,くびれがない(Fig. 3).III型は起始部にくびれを有するが茎がない(Fig. 4).IV型は茎があるのが特徴である(Fig. 5).当初は胃の隆起性病変に対して用いられていたが,腸の隆起性病変に対しても用いられるようになっている.
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