Japanese
English
今月の主題 消化管EUS診断の現状と新たな展開
主題
消化管EUS診断能のさらなる向上を目指して―私はこうしている─粘膜下腫瘍の主座同定のコツ
Aiming for Further Improvement of Diagnostic Performance of Digestive Tract EUS─How I do it : Identification of the originating layer of the SMT of digestive tract
森川 宗一郎
1
,
萬代 晃一朗
1
,
安田 健治朗
1
Soichiro Morikawa
1
,
Koichiro Mandai
1
,
Kenjiro Yasuda
1
1京都第二赤十字病院消化器科
キーワード:
粘膜下腫瘍
,
EUS
,
診断
,
主座
,
描出
Keyword:
粘膜下腫瘍
,
EUS
,
診断
,
主座
,
描出
pp.565-569
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113163
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はじめに
粘膜下腫瘍の質的診断は超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography ; EUS)がその真価を遺憾なく発揮する対象である.通常内視鏡観察ではその表面形態や色調,硬軟だけの評価にとどまっていた粘膜下腫瘍は,EUSで断層像の観察を行うことにより,さらに正確な質的診断が可能となる.層構造を基準に描出された消化管壁と粘膜下腫瘍の関係から病変の組織起源や局在層を評価することが粘膜下腫瘍の質(組織)推定の基本となる.実際の診断においてはこの粘膜下腫瘍の局在層に併せ,病変のエコーレベルやエコーパターンから粘膜下腫瘍の質的診断を下すことになる1).
本稿では粘膜下腫瘍の質的診断の基本である病変の主座同定のコツについて臓器別に実際の症例を提示しながら概説する.
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