Coffee Break
Sorbin
M
pp.1228
発行日 1981年11月25日
Published Date 1981/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113075
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Vagneらが,十二指腸吸収に及ぼすGastrozyminの影響について研究中に,GastrozyminをSephadex G-25で濾過直後のフラクションが,十二指腸における水とナトリウムの吸収を著明に増加させる作用を有することに気づいた,このフラクションと同じもののpurificationを行ってブタの小腸から取り出したものは,セクレチンやCCK-PZと似た作用も持っていることがわかった.セクレチンやCCK-PZは十二指腸分泌を増加させるので,そこでの水の吸収はむしろ減少させるような出納関係を生ずることになる.
このフラクションの中にある物質は他のホルモン,例えばガストリン,プロラクチン,アンギオテンシンのようにナトリウム吸収を促すようなものとも異なったものであることがわかった.そして,このものは既知の活性ペプタイドとは異なるものとしか考えられないというので,M. I. Grossman先生はこれにSorbinという名をつけたらよいのではないかと言われたそうだ.
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