初心者講座 大腸検査法・4
X線検査―撮り方・読み方―(2)初回検査をどう撮るか
栗原 陽一
1
Yoichi Kurihara
1
1福島医科大学第2内科
pp.483-488
発行日 1987年4月25日
Published Date 1987/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
検査手技が簡単なほど,撮られた写真の読影は難しい.胸部X線像しかり,腹部単純X線像しかり,である.それに比べて,例えば胃の二重造影法が写真上,様様な情報をもたらしてくれるのは,検査手技に一定のマニュアルがあり,それにのっとって写真を撮れば,所見の読影が可能であるという方法論に基づいているからであろう.そうすると,胃よりも単純な臓器である大腸では,検査方法に一定の基準を設けさえすれば必ず,良い写真が得られることになる.
そのような大腸X線写真の撮り方について以下に述べる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.