初心者講座 大腸検査法・3
X線検査―撮り方・読み方―(1)初回検査をどう撮るか
杉野 吉則
1
,
今井 裕
1
,
熊倉 賢二
1
Yoshinori Sugino
1
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
pp.355-358
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112705
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まず,注腸の良いX線写真が撮れるかどうかは,前処置の良否にかかっていると言ってもよい.それとX線装置の性能も必要条件である.
ルーチンの検査法について,筆者らは研修医に対して,2段階に分けて教育している.第1段階は,全大腸を盲点なく二重造影像として撮影すること,第2段階は,検査中に透視を活用して,造影剤の流れを前壁側と後壁側に分けて観察して,微細な病変を探したり,存在診断だけでなく質的な診断までできるような写真を撮ることである.ここでは,主として第1段階について述べる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.