グラフ 胸部X線診断の基礎
撮り方と読み方(13)
新野 稔
1
1放射線科新野医院
pp.122-127
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219590
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気管支名および記号について
気管支の名称は,昭和26年気管支命名委員会により命名されている.肺区域の命名は,Jackson CL & Huber JFによって,1943年に提唱され,1945年Boyden,1951年Zenker Rによって改訂されたが,本邦においては上記の気管支命名委員会に従っている.
それによると,肺区域・SはSegment(表1),区域気管支・Bはsegmental Bronchus(表2),区域肺動脈・Aはsegmental pulmonary Artery(表3),区域肺静脈・Vはsegmental pulmonary Vein(表4)とそれぞれの頭文字を大文字で表し,気管支が分岐する順に従い,上部から1〜10までの番号が付せられ,区域の次の単位を亜区域subsegmentとし,上部(a)から下部(b)へ,後方(a)から前方(b)へ,外側(a)から内側(b)に,上下関係,前後関係,内外関係の順に従い,a,b,cの符号がつけられている、亜区域の次は亜亜区域の次元とされ,亜亜区域をi,ii,iiiで,次の次元をα,β,γで記載し,i,iiおよびα,βは原則として後方から前方へ,外側から内側へと順番に符号がつけられている.例外として左上区前枝において,外側枝a,前枝b,上枝cと命名されている.
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