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海外文献紹介「抗逆流手術後の食道円柱上皮(Barrett上皮)の退縮」
土谷 春仁
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1関東逓信病院消化器内科
pp.1062
発行日 1980年10月25日
Published Date 1980/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112815
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Regression of columner esophageal(Barett's)epithelium after anti-reflux surgery.: D.L. Brand et al(New Eng J Med 302: 844~848, 1980)
食道の円柱上皮(Barrett 上皮)は胃―食道逆流に対する修復性または化生性の反応と考えられており,これに異形成(dysplasia)や腺癌を生ずることがある.裂孔ヘルニア例で逆流の外科的治療(NissenまたはHill手術)を行った患者で術前の生検で円柱上皮が証明されているもの10例について,食道生検を行い,また食道内pH電極で逆流の状態を検討した.これらの円柱上皮は,既に報告されたごとく組織学的に3型(腸型,中間型,胃底腺型)に分類できることが確認された.
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