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海外文献紹介「小児におけるBarrett食道:慢性胃食道逆流ゆえの結果」
伊藤 克昭
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1愛知県がんセンター第1内科
pp.871
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109570
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Barrett's esophagus in children: A consequence of chronic gastroesophageal refiux. BB Dahms, FC Rothstein(Gastroenterology 86: 318-323, 1984)
成人におけるBarrett食道が胃食道逆流(以下GER)に起因する後天性疾患であることは周知のごとくであるが,パレット食道が小児に存在した場合は,小児期にもGERがしばしば認められるという事実にもかかわらず,むしろ先天性の異常とみなされている.著者らは19歳以下の患者で,GERが疑われ検査が施行された103例のうち13例(13%)にBarrett食道を認めたと報告し,その成因は先天性でなくGERによると示唆している.
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