胃と腸ノート
腹部単純撮影でとらえられる腹腔内病変(1)
片山 仁
1
1順天堂大学医学部放射線科
pp.378
発行日 1975年3月25日
Published Date 1975/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112249
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最近の造影診断の目覚しい発達はややもすると単純写真の重要性と価値を不当に低く評価する危険がある.我々は折にふれてこの点を反省し,意識的に原点に立ち帰る必要がある.本シリーズでは腹部単純像での体位と正常像,Negative densityの読み,Positive densityの読みおよび腹部単純像でのレントゲンサインの4回にわけて述べる,
造影診断の前には必ず当該部位の単純撮影を行い,拾い得る情報を詳細に検討し,造影診断の手技,注目点などを決めるべきである.腹部単純像はこの意味で重要なものであるのみならずそれ自身,貴重な診断のかぎとなるような情報を与えてくれる.
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