Japanese
English
幽門部病変症例
Ⅱc+Ⅲ型早期胃癌を疑わせた幽門部病変
The Lesions in the Pyloric Portion of the Stomach
池田 誠
1
1池田外科胃腸科医院(静岡市)
pp.1044-1045
発行日 1971年7月25日
Published Date 1971/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111665
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患者:M.S. 38歳 男
家族歴:父が肝臓癌にて死亡.
概往歴:18歳にて腎盂炎.
現症の経過 5年前に心窩部痛あり,12指腸潰瘍と言われ治療を受ける.4カ月前に再び軽い鈍痛,食思不振,黒色便などを訴えるも再三の検査にて診断困難,ついに幽門直前部に小さなニッシェ様像を認め,胃カメラにてⅡc+Ⅲの早期胃癌と考え手術を施行した.
術前臨床検査成績 尿:蛋白(-),糖(-),ウロビリノーゲン(-).糞便:潜血(++),虫卵(-).血液:Hb.14.4g/dl,E. 452万/mm3,L. 8,900/mm3,Ht. 41%.血液化学:総蛋白量6.4g/dl,GOT.7.5,GPT.11,LDH.150,CCF(-).
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