研究会紹介
函館内視鏡懇談会
橋元 富一郎
1
,
田中 修市
2
1市立函館病院
2田中内科胃腸科医院
pp.1462
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110929
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昭和38年3月「函館胃カメラ会」として発足,現在の「函館内視鏡懇談会」に至る満6年間の歩みを顧みることは,医育機関をもたない地方都市での研究グループの在り方や問題点をよく示すものと思う.発足当初より,橋元富一郎市立函館病院消化器科長が会長となり,現在会員は60余名,その半数は病院勤務者である.例会は毎月10日過ぎの木曜日の午後7時より,場所は主として医師会館,年3~4回は市内の公私立病院の医局に移動して開催している.会誌の発行は2年毎に行なっている.例会のスタイルは,会員の症例検討,病院単位のC・P・C,会員のアルバイトを中心とした講演,他科よりの招待講演で編成される.さらに年2回は当会主催で講師を招いて最新のテーマで一般学術講演会では得られない貴重な知見を頂いている.会としては「共同研究」発表は,当地区で毎年開催される道南医学大会で昭和40年「函館の胃ポリープ」,41年「函館の胃癌」,42年「函館の胃潰瘍」,43年「早期胃癌をめぐる内視鏡診断」(胃の隆起性ならびに陥凹性病変と出血,異物)と,ローカル色豊かな研究を発表した.
最近の道南医学大会は他科もこのスタイルを取り入れ,講演時間の不足を役員がなげくほどの盛会となっている.
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