今月の主題 前癌病変としての胃潰瘍とポリープの意義
ポリープの部
FGS生検による臨床的経過観察からみたポリープの癌化に関する考察
福地 創太郎
1
,
望月 孝規
2
1虎の門病院消化器科
2虎の門病院病理学科
pp.757-759
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110818
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ポリープの癌化については,従来まで,切除胃の組織学的検索による推定と,臨床的な経過観察に基く経験との間に,かなり見解の相違が生じている.その一因として,検索の対象となる母集団のポリープの形態に,差があることが考えられよう.例えば,手術材料の中には,ポリープ状の癌や,比較的大きなポリープや,多発性のポリープが含まれ,又他の癌病巣と合併して偶然発見されたものなども含まれよう.
又すでにこのシンポジウムで望月が言及したごとく,ポリープの癌化についてのCriteriaの如何によっては,その頻度は比較的高い率を示す可能性がある.
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