今月の主題 胃の多発性潰瘍
綜説
幽門部多発潰瘍のX線診断
草地 伸勲
1
,
吉葉 昌彦
2
,
石郷岡 政彦
2
,
箱崎 敬
2
,
内田 隆也
1
,
小俣 則夫
1
,
浅川 裕三
1
,
山本 鼎
1
,
長谷川 正浩
1
,
中島 義磨
1
,
若林 三圭
3
,
吉田 興一
4
1日本医科大学放射線医学教室
2日本医科大学松倉外科教室
3鹿島白十字病院(茨城県)
4日本医科大学第一内科教室
pp.1149-1158
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110519
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Ⅰ.はじめに
著者に命ぜられた課題は幽門部の多発性潰瘍のX線診断であるが,幽門部の多発性潰瘍に関するX線診断は已に,白壁,市川氏らによって,詳細な報告があり,今更その上に加える何者をももたない.
そこで,与えられた命題からはいささかピントがはずれるが,著者が最近経験し,しかもX線的に経験を追った症例の中から大彎側に潰瘍病変を有するものを取り上げて,そのX線像の推移,特徴をひろいだし,ことに立位充満像における幽門部の壁の問題について考察してみたいと思う.
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