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海外文献紹介「上部消化管出血の非外科的治療」
亀谷 章
1
1愛知県がんセンター第1内科
pp.402
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110230
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Non-surgical control of upper gastrointestinal bleeding:Ihre T(Scand J Gastroenterol(Supple) 110:105-108, 1985)
著者は上部消化管出血に対する非外科的治療法として,内視鏡的止血法,特にレーザー光凝固法と電気凝固法の成績をreviewし,更にSomatostatinの止血効果について報告している.簡便性についてはレーザーのほうが電気凝固より優れているが,止血効果は両者とも90~95%で変わりがない.費用はレーザー装置(アルゴンレーザー,YAGレーザー)は高価(US5,000ドル)であるのに対し,電気凝固ははるかに安い.安全性はYAGレーザーでは穿孔の危険性は低いといえどもありうる.アルゴンレーザーとbipolar electrodeはより安全である.
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