消化器診断入門Ⅱ
下部消化管
岡部 治弥
1
,
小林 世美
2
,
小林 茂雄
3
,
田島 強
4
,
多田 正大
5
,
丸山 雅一
6
,
渡辺 英伸
7
1北里大学内科
2愛知県がんセンター第1内科
3順天堂大学消化器内科
4都立駒込病院内視鏡科
5京都第一赤十字病院第2内科
6癌研究会附属病院内科
7新潟大学第1病理
pp.681-685
発行日 1985年6月25日
Published Date 1985/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109913
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読 影
質問 X線検査で小ポリープ像と気泡,腸内容物,便残渣との鑑別はどうしますか.
丸山 造影剤をよく流して,同じ部位を2枚以上撮ることが必要です.実際に見間違うのは,大体5mm以下の便塊や気泡が多いですね.5mmより大きい便塊は,撮影体位によって移動することが多いし,気泡も消えるます.また,ポリープですと円形ないしは楕円形で,辺縁の線が非常にシャープです.ところが,便塊は辺縁の線がぼけていますし,また,角ばっているところがあったり,感じとしてわかります.しかし,小さなものではわからない場合もありますね.
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