消化器診断入門Ⅱ
下部消化管
岡部 治弥
1
,
小林 世美
2
,
小林 茂雄
3
,
田島 強
4
,
多田 正大
5
,
丸山 雅一
6
,
渡辺 英伸
7
1北里大学内科
2愛知県かんセンター内科
3順天堂大学消化器内科
4都立駒込病院内視鏡科
5京都第一赤十字病院第2内科
6癌研究会附属病院内科
7新潟大学第1病理
pp.225-230
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109718
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スクーリング
質問 潜血反応はスクーリングとしてどのくらい役立ちますか.
小林(世) 私の所では外来のスクリーニングを病歴聴取後,最初の診察のときに,診察の流れとして肛門,直腸を診ますもちろん,直腸診で何かさわれば次の検査にいくわけです.その場合に,直腸内に便が残っていることもありますから,それを取り出します.そうすると便の性状もわかります.その便で潜血反応を行います.いまは塩野義スライドのAとBに塗って,すくにその場で判定しますその場合にBのグアヤック法が(-)ですと,検査食をやっていませんから,その人は一応異常ないとしますBか(+)の場合ては食事制限をして,2日連続採便してもらいます.それでなお,2日のうち1回てもBか(+)ならは精密検査へいくということになります外来の患者ですと,陽性率か20%くらいになり,ちょっと高いのですね.
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