話題
難治性胃潰瘍の局所注射療法―(3)成績と意義
三輪 剛
1
1国立がんセンター内科
pp.80
発行日 1972年1月25日
Published Date 1972/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108974
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難治性胃潰瘍の局所注射療法の成績をどのように扱ったらよいのか甚だ面倒である.いずれも経口投薬を行なっているのでその方の効果もいくらか算入せねばならないであろうし,注射したからといって注射薬剤による効果とばかりも言えない.詳しく知りたい方は,治療53巻3号に並木正義先生達の行なった治療法の結果が詳細に報告されているので,読んで頂きたい.今のところこれ以上の内容のレポートは出ていないと思う.
私達の経験について述べると次のようになる.X線写真上直径8mm以上,40歳以上で,3カ月以上open ulcerであった例を選び,その潰瘍が活動期である時期から局所注射療法を開始し,週1回づつ注射を行なう.
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