Coffee Break
十二指腸粘膜再生能と十二指腸病変
pp.80
発行日 1982年1月25日
Published Date 1982/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108686
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Eastwoodは2つの仮説を提唱した.すなわち,1つは粘膜再生の遅延,もう1つは粘膜再生への刺激,この2つが消化性潰瘍の原因とその存在による影響であるかもしれないと.
十二指腸潰瘍辺縁および十二指腸炎の部分からファイバースコープを通して生検し,トリチウムサイミジンを用いてDNA合成細胞を標識し,Labelling indexを調べると,他の部位の組織に比して約2倍の値を示す.だから,粘膜再生そのものの遅延はないと思われる.1腺窩あたりの全細胞数はかなりの幅はあるが,平均では潰瘍辺縁と普通の部位との間に差はない.
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