Japanese
English
今月の主題 微小胃癌診断―10年の進歩
序説
微小胃癌診断―10年の進歩
Diagnosis of Minute Gastric Canser
白壁 彦夫
1
Hikoo Shirakabe
1
1早期胃がん検診協会
pp.715-717
発行日 1988年7月25日
Published Date 1988/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108250
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.10年間という期間
10年を一区切りとしてみると,というテーマである.1か月,1年間の成績を,まとめる仕事とは,わけが違う.機械の進歩にだけ依存し,その経験の発表を研究だとする人には無縁なテーマである.雑誌編集にだけ専念し,本読みで顔役的演技を続ける人には通用しないことでもある.長年にわたり,探し出そうという執念の人こそが,また,そんな診断の集積を持つところこそが,物することができる話題である.
あとでも述べるが,早期胃癌診断の進歩の歴史を振り返ると,1cmの壁を破るのに約10年かかっている.10年とは,そんな受けとめ方をしなくてはならない期間なのである.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.