学会印象記
第74回日本消化器病学会総会
西俣 寛人
1
1鹿児島大学医学部第2内科
pp.569-570
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108149
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第74回日本消化器病学会総会は,1988年3月24~26の3日間,東北大学第1外科,佐藤寿雄教授を会長に,宮城県仙台市で開催された.学会場は県民会館を中心に10会場に分かれ,シンポジウム3題,パネルディスカッション3題,ワークショップ2題,一般演題724題,更に特別講演5題,招待講演3題と多彩なプログラムであった.この膨大な数の演題に対して体は1つで,この印象記が筆者の興味を持った演題に限られてしまったことをお断りしておく.
1日目:第1会場の最初のプログラムは,鎌田教授,出月教授司会のシンポジウム1“先端技術と消化器病診療”であった.8題の演者が各々異なった先端技術を使い消化器病診療に活用されている発表で,どの演題でも近い将来に,消化器病の診断,治療,病態解明に応用される可能性の高い先端技術が報告されていた.各演者にもう少し時間を与えて十分な討論を聞かせてもらいたかった.司会者の総括でこのような先端の研究には若い研究者の発想と努力が必要であるが,多くの経験を積んだ者との対話が必要であると述べられたことが印象深かった.
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