学会印象記
第79回日本消化器病学会総会
大原 秀一
1
1東北大学医学部第3内科
pp.604-605
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106178
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第79回日本消化器病学会総会は,京都府立医科大学公衆衛生学・川井啓市教授を会長として,3月29日から3日間,国立京都国際会館を会場として開催された.第1日目は小雪混じりの寒い1日であったが,2日目,3日目は穏やかで暖かい学会日和(?)であった.会場が国際会館1か所のみであったこともあり,多数の会員で会場は大変な混雑であった.
今回の学会は,川井会長の“医学が研究の進歩だけを誇りとする時期は過ぎ,杜会との調和の中で,周辺の領域との関わりの中で進むべきもの”とのお考えで,「消化器病の進歩と社会」を意識した構成とのことであった.プログラムは,川井会長による会長講演に始まり,鎌田武信教授(大阪大学第1内科)の次期会長講演,特別講演5,招待講演3,宿題講演2,シンポジウム2,パネルディスカッション2,リサーチフォーラム10,600題近い一般演題,200題を越えるポスター演題,10名の外国ゲスト講演者によるGuest Lecture,昼食の時間帯に組み込まれたMeet The Professors 15,国際シンポジウム4,卒後教育セミナー8,学会附債研究会5など,実に盛り沢山な内容であった.時間的な制約から全体のごく一部のセッションに参加できたにすぎず,くやしい思いを随所にしたことが残念であった.
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