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書評「「腹部単純X線診断」第3版」
渡辺 晃
1
1国立水戸病院
pp.525
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108125
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筆者は外科医で,今日まで大凡30,000件以上の各種手術を直接間接に経験してきた.毎日忙しいので1冊の本を徹底的に読むことは,原稿依頼でもないとまずないと思うが,今回,書評を依頼された関係で,永井純先生の「腹部単純X線診断」という本を初めて読む機会に恵まれ,丸1日かけてすべて読んだ.読み終えて感じたことは,この本は実地臨床家にとって必読の書であるということである.
救命救急センターを併設している当院は第一線外科を兼ね,ほとんど毎日急性腹症患者が来院し今日まで極めて数多い症例を経験し,また手術も多数行ってきた.第一線外科では救命が至上命題である.つまり緊急で,しかも命を助けなければならない宿命を担っている.
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